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当財団は、地域や国境を越え、⽂化芸術分野を下支えする方々を対象としたアワード「Asian Culture Award(ACA)」を設立いたしました。

当財団は、このたび、地域や国境を越え、⽂化芸術分野を下支えする方々を対象としたアワード「Asian Culture Award(以下、ACA)」を設立いたしました。

ACAは、東方(アジア圏)を中心に、地域や国境を越えて活躍し、文化・芸術・社会分野を下支えしているにも関わらず、その栄えある実績に十分にスポットライトが当たっていない方々を対象としたアワードです。審査員は芸術・文化行政・地域文化など、多様な分野において第一線で活躍する識者が担い、2020年2月20日(木)に執り行われた最終選考会を経て、3名の授賞者が決定いたしました。
当初は、都内において授賞式典を執り行う予定でしたが、現在コロナ渦中であることを鑑み、当財団 中野が、受賞者のもとを訪問し、表彰状および賞金を授与させていただく運びとなりました。
当財団は、受賞者がACAを通じて新たなネットワークを構築し、創作活動の幅を広げるためのサポートをおこなうことで、東方文化圏における文化、芸術の発展に寄与してまいります。
ACAの概要および当財団の取組みについては、以下をご参照ください。

Asian Culture Award 2020概要

名称:Asian Culture Award 2020
受賞対象:地域や国境を越え、⽂化芸術分野を下支えする方々
賞金額:1名につき100万円
選考基準
・特にアジア圏(東⽅)より世界に向けて、地域や国境を越え、ボーダレスに活躍が期待される⽂化⼈を対象とする
・⽂化芸術分野でジャンルや領域を限定せずに、実⼒ある活動を継続しながら創作活動を続けている方々
・幅広い⽂化芸術分野を下⽀えし貢献している方々にとって、更なる躍進のためのきっかけとする
審査員(敬称略/五十音順)
・秋元 雄史(東京藝術大学大学美術館館長・教授/金沢21世紀美術館特任館長)
・大西 洋(羽田未来総合研究所代表取締役社長、日本空港ビルデング取締役副社長)
・來住 尚彦(一般社団法人アート東京 代表理事)
・近藤 誠一(第20代文化庁長官)
・中野 善壽(東方文化支援財団 代表理事)

受賞者(敬称略/五十音順):
木原 明(公益財団法人日本美術刀剣保存協会 日刀保たたら 村下 国選定保存技術保持者)
「たたら」とは、千年以上の歴史をもつ日本独特の製鉄法。たたら養成員を取りまとめている技術責任者である木原氏は、「たたらによる玉鋼(たまはがね)」づくりの技術を奥出雲で復活させて、技術伝承し後継者を育成している。

平尾 フクヨ(鬼凧(おんだこ)職人)
鬼退治の様子が描かれた長崎県 壱岐島に伝わる伝統凧「鬼凧」の唯一の職人。現在は孫の斉藤あゆみ氏が 凧作りの技を継承するべく学んでいる。鬼凧は、日本語英語対応のECサイト https://ondako.jp/ にて購入可能。(2020年4月1日に当財団によってECサイトを制作・寄贈)

吉井 健司(株式会社吉井商店 代表取締役社長)
日本で二件しか残っていない、漆の蒔絵用貴金属粉の材料を提供する製造販売会社の代表。蒔絵用の貴金属粉は、装飾用の金箔とは全く異なり、金粉の種類は細やかなものや特注品を考えると1000種類以上。それらを職人技と科学技術の共同作業による製造を実現し、高い技術で高品質の金粉などを漆芸作家に提供している。

プレスリリースはこちら。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000049826.html